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「灼眼のシャナ」第3巻 感想 [ラノベ感想 灼眼のシャナ]

「灼眼のシャナ」第3巻の感想です。
一部ネタバレがありますので、そちらは隠してあります。

灼眼のシャナ〈3〉 (電撃文庫) 灼眼のシャナ 第3巻
著:高橋弥七郎
画:いとうのいぢ
出版:アスキー・メディアワークス
ブランド:電撃文庫


存在の力を喰われ、その残り滓である「トーチ」でありながら、その身に紅世の王が作り出した秘宝を備える「ミステス」となった坂井悠二と、紅世の王に従うフレイムヘイズ・シャナのアクションラブコメ第3巻です。

3巻ではシャナと吉田一美の「対決」やメガネマン池の「想い」がはっきりしてくるなど、「ラブ」の部分が強く描かれています。
また、2巻でラミーが悠二に告げた「不安になったら、黙って抱き寄せてキスの一つでもしろ」という台詞に対して、まさにシャナを揺さぶるかのごとく、新たな敵である紅世の徒“愛染自”ソラトと“愛染他”ティリエルが登場しました。
「キス」というものを、概念でしか捉えていないシャナに対して、兄妹でありながら恋人のごとく振る舞い、人前であっても口付け(しかも恋人同士の濃厚なもの)を行う愛染兄妹の登場は非常に意味があるでしょう。

実は3巻では物語が完結せず、4巻以降に続いています。
この愛染兄妹の登場が、今後の悠二とシャナにどのような影響を与えるかが非常に見物です。また、シャナにとってある意味最強の敵である一美との対決、そしてそれに対する池の立ち位置と、なんとも次の巻が気になって仕方がない終わり方です。
やはり登場してきた“弔詞の読み手”マージョリー・ドーと“蹂躙の爪牙”マルコシアス、愛染兄妹、そしてその護衛として登場している紅世の徒シュドナイ達との直接対決も、どのような結末を迎えるのかが非常に楽しみで、早く4巻を手に取りたくてたまりません。




さて、ネタバレ感想です。

いや、次の巻が気になって本当に仕方ないです。
2巻の時点で、池の一美に対する想いがほのかに見え隠れしていましたが、この巻ではっきりしましたね。
今後、悠二とシャナも含めた四角関係がどう発展していくかは楽しみです。
もちろん、まだそうなると決まった訳ではありませんが、悠二とシャナがくっつくのはある意味規定(?)路線だとしたら、あまりにも一美が当て馬でかわいそうです。
だからといって、じゃあ池を、という訳にはいきませんが、何かしら可能性を提示しておいてもらえると楽しみも増えるというものです。

また、お気に入りのマージョリー姐さんと、自称子分の佐藤と田中も物語に関わってきました。こちらは色恋という感じは無いですが、お互いの心の傷を癒すためにも、もっとしっかりとした信頼関係のようなものを築いていく予感のようなものを匂わせています。

敵である愛染兄妹については、少し描写が薄いかもしれません。
自分をとにかく愛するソラトと、兄を何よりも優先するティリエル。
悠二とシャナの気持ちを揺さぶる為に出てきたといえそうですが、こちらも単なる敵以上のものを期待したいものです。

しかし、悠二の母である千草は、“天壌の劫火”アラストールから絶大な信頼を得てますね。ある意味最強キャラなのかもしれません。
その分、悠二の前途は多難ですが…。
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