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「灼眼のシャナ」第6巻 感想 [ラノベ感想 灼眼のシャナ]

「灼眼のシャナ」第6巻の感想です。
一部ネタバレがありますので、そちらは隠してあります。

灼眼のシャナ〈6〉 (電撃文庫) 灼眼のシャナ 第6巻
著:高橋弥七郎
画:いとうのいぢ
出版:アスキー・メディアワークス
ブランド:電撃文庫


存在の力を喰われ、その残り滓である「トーチ」でありながら、その身に紅世の王が作り出した秘宝を備える「ミステス」となった坂井悠二と、紅世の王に従うフレイムヘイズ・シャナのアクションラブコメ第6巻です。

第5巻ではシャナの過去が語られましたが、この巻は通常業務(?)に戻りまして、いつものメンバーが活躍してくれます。
もちろん、新たなメンバーも加わりますし、既出ながら役割を大きく変えてきた人物もいます。

第4巻のラストで、一美がシャナに対して宣戦布告をしていますが、始めはあまり大きな動きはありません。
物語開始直後で、大きな変化が起きそうな予感が漂ったのは、なんと悠二の友人にして“弔辞の詠み手”マージョーリー・ドーの一の子分・田中栄太でした。
第3巻に登場していた快活な少女・緒方真竹が、どうもこの栄太に気があるようです。
栄太も悠二に負けず劣らず鈍そうなので、すぐに変化が訪れる訳ではなさそうですが、結構積極的にアピールをしてきています。

第3巻で一美と喧嘩状態となっていたメガネマン・池ですが、こちらは冒頭で仲直りしています。
個人的に気がかりでしたので、とりあえずは一安心です。

また、「調律師」という“紅世の徒”が作った歪みを修正する、最古のフレイムヘイズの一人である“偽装の駆り手”カムシンと、その契約者である紅世の王“不抜の尖嶺”ベヘモットが登場します。
調律師の登場により、御崎市に蔓延る歪みは修正が約束されますし、歪みが修正されることで、今までのように“紅世の徒”が来ることは無くなりますので、再び平和が訪れることでしょう。

しかし、その事がマージョリー・ドー達に御崎市を旅立つ決意をさせることに繋がる訳ですから、皮肉なものです。
旅立ちを告げた際の、マージョリー・ドー達と佐藤啓作、田中栄太とのやりとりは、短いながらも心を打つものがあります。

終盤には、一美が悠二を開催されているミサゴ祭りに誘うなど、終始穏やかに物語は進んでいるように思えます。

幕間に登場する、“教授”と呼ばれる“紅世の徒”と、その“燐子”ドミノの存在さえなければ。

最後に物語は、大きな大きなターニングポイントを迎えます。
悠二の秘密が、“トーチ”であるという事実が、ある人に知られてしまいます。
そして、物語は次回へと続いていきます。

一体、この事実を知った人物はどうするのか。
悠二は、シャナはこの事にどう太刀打ちしていくのか。

続きが気になって仕方がありません。



はい、ネタバレ感想です。

いつかは訪れると思っていましたが、予想よりも早く、この瞬間が訪れました。
悠二が存在無き者、“トーチ”であることが、一美に知られてしまいました。

きっかけは、「調律師」であるカムシンが、調律のために必要な協力者として、一美を選んだことです。
調律を行うためには、歪みが発生する前の正しい「調和のイメージ」が必要となります。
生まれた時から御崎市に住む一美は、そのイメージの提供者としてまさにうってつけだった訳です。

協力を決意する過程の中、“トーチ”を見分けることが出来る宝具である「ジェタトューラ」を使うなどして、残酷な世界の真実を知った一美の思考は、当然の帰結を辿ります。
自分の大切な人達は、大丈夫なのかという。

家族については、カムシンから大丈夫であるというお墨付きを貰えたので、そうなると必然的に一美の意識は、悠二が大丈夫か、という点に絞られます。

苦悩の中、一美は確認しないことを決意しますが、運命は残酷でした。
勇気を出して悠二を誘ったミサゴ祭りの中、事件は起ります。
幕間で何やら不穏な動きをしていた、“紅世の徒”教授のちょっかいにより、カムシン達が調律を失敗してしまいます。

失敗により、巻き起こる大混乱。
その大混乱に巻き込まれた悠二がもらした台詞が、まるでこの不可思議な事件の原因を知っているようだったことにより、一美は不審を抱きます。
そして、使うはずのなかった片眼鏡を覗き込み、真実を知ってしまったのです。

ここで物語は次回に続いてしまっており、一美は何を感じたのか、一美はどういった行動をとったのかは不明です。
しかし、決して前向きな結果を得ているとは思えません。

本当に、次回がとても気になって仕方がありません。
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