偶然の一瞬

この瞬間を、ずっと夢見ていた。
この6年、ずっと。

狂おしいほどの想いに、身を焦がした日々が。
抑え切れないほどの激情に、心を切り裂かれた日々が。

ほんの一瞬の邂逅。
あなたはきっと、気が付いていない。

すれ違う。
身を固くする。

今までに何度、違う方の後ろ姿に幻想を重ねあわせて、そして苦悩を重ねただろう。
まやかしとは違う、そんな存在感。

記憶の中のあなたと、6年の月日を重ねたあなた。
それでも。
ひと目で、あなただとわかった。

かつて共に歩み、笑いあった日々。
そして、だからこそ、残酷なまでに横たわる距離。

声をかけたい。
声をかけることが出来ない。

それでも。

確実に、私の中の何かが終わったよ。
ありがとう。

今日の一瞬は、ただの偶然。
でも、きっといつか訪れたであろう必然。

私は、前に進んでるよ。
あなたへの想いを、昇華して。
あなたとの、光り輝く日々を大切にして。

あなたより好きな人が出来たよ。

本日の歩行数：7,995歩

本日の体重：66.6キロ